みなさん、こんにちは♪
ぴあのつむぎNakoです。
9月…気付けばもう後半ですね。(*´ω`*)
今月も訪れていただき、ありがとうございます ♪
レッスンを終え、
さよなら~また来週 ♪
と、生徒さんを送り出す時
外はすっかり真っ暗!
日が暮れるのが早くなって、
あぁ~夏が終わったなぁと感じます。。。
もわっとしていた朝夕の空気が和らいで
沖縄もそれなりに
秋の気配を感じられるようになってきました ♪
そんな秋の夜に聴きたい一曲 ♪
シューベルトの4つの即興曲の中から
変ト長調 作品90-3
とても美しい曲です ♪
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「私は作曲の目的だけに、この世界に存在している。」
ベートーヴェンを尊敬し、
モーツァルトの音楽をこよなく愛した
オーストリアの作曲家
フランツ・ペーター・シューベルト(1797/1/31~1828/11/19)
古典派とロマン派の時代の橋渡しとなった
とても重要な作曲家です。
生涯で1000曲もの作品を書き上げましたが、
その作品の半数以上…600曲は
ドイツ歌曲(リート)が中心となっており、
「歌曲の王」と呼ばれています。
肖像画に描かれているシューベルトは、
眼鏡をかけて真面目そうな雰囲気。
目覚めたらすぐに作曲のアイデアを書き留められるようにと、
就寝中も眼鏡をかけていた・・・
というエピソードもあるほど、
作曲の筆を休めることがなかったそうです。
本人曰く、
「私は作曲するためだけに、生まれてきたのです。」
いくつかの恋もあったようですが
生涯独身で過ごし、
周りから支援されて作曲に没頭するものの、
晩年患っていた病気と腸チフスが原因で(梅毒という説も)、
31歳という若さでこの世を旅立ちます。。。
モーツァルトと同様、
短い生涯の中でたくさんの作品を残し
後世の作曲家たち(メンデルスゾーン、ブラームス、ドボルザークなど)にも
大きな影響を与えた人物です。
作曲家のフランツ・リストは、
シューベルトのことを
「未だかつてない最も詩的な音楽家」
と、称していたそうです。
シューベルトの代表曲
シューベルトの代表的な曲といえば・・・
小学校の音楽では → ピアノ五重奏「ます」「野ばら」
中学校の音楽では → 「魔王」
高校の音楽では → 「アヴェ・マリア」
ピアノ曲では → 「シューベルトの子守歌」「軍隊行進曲」「楽興の時」「セレナーデ」「4つの即興曲」…
といった感じでしょうか。
シューベルトは、
交響曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲、歌劇、教会音楽と、
オペラ以外の様々な形式の曲を作っています。
この曲との出会い
4つの即興曲は、
シューベルト晩年1827年の作品です。
4曲のうち、
変ホ長調op.90ー2と 変イ長調op.90-4
は、学生時代に先生の勧めで弾きましたが
(正直…その時はあまりシューベルトに魅力を感じませんでした。(*ノωノ)💦)
変ト長調op.90-3の存在は
音楽専門学校時代の恩師の演奏で
初めて知りました。
私の中のシューベルトと即興曲への思いが
ガラリと180度変わり、
その穏やかさと美しさに
胸を打たれました・・・。
Ges dur (変ト短調)の調性が
とても心地よく、
何よりも
先生の演奏そのものが穏やかで
優しく温かい音に包まれていました。
無言歌風の落ち着いた和声
上のメロディーを響かせ
内声部の分散和音とベースの音が
寄り添う・・・
メロディーが途切れないように
内声が出すぎないように、
寄せては引く波のような
繊細なうねりを表現できるように、
先生の奏でていた音に少しでも近付けるように、
今でも時折練習しています♪
私の大好きなピアニスト、ホロヴィッツの演奏です ♪
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この曲を作った時のシューベルトは30歳。
敬愛するベートーヴェンが亡くなった歳でもあります。
その翌年、
本人が亡くなる前に残した遺言通り
大好きなベートーヴェンのお墓の横で
並んで眠っています。
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「私は作曲の目的だけに、この世界に存在している」
彼の強い信念と潔さを感じます。
(こう言い切れるところがカッコイイ!!)
若くて志半ばだったかもしれませんが、
その言葉通りの人生を全うした人物のように思います。
そう思いたい・・・。
いつもの私の勝手な解釈です。(*^^*)
温和な人柄で、周りから愛され、支援されたという
シューベルトの人柄と
彼の紡いだ美しいメロディーラインがとても好きです。
シューベルトの穏やかで優しいエネルギーに
触れてみませんか??
ぜひ秋の1曲に・・・ ♪
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました(*´ω`*) ♪
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